屋号

もちろん。むしろ、自分で決めるしかない、といったほうがいいかもしれないね。フリーランス（個人事業主）として独立して働く、ということは、何から何まで自分で考えて決めなきゃいけない、ということだからね。その最初の一歩が、「屋号をどうするか？」なのかもしれないね。

自分自身のこだわりをしっかりと表現しつつ、なおかつ、外から見て、あなたの仕事がどんな仕事なのかがはっきりとわかる、ということが大切だよね。何をやってるのかよく分からない人には、仕事をお願いできないものだからね・・・。Wor-Q Magazineの第4号「フリーランス1年目をどう生きるか」の中にも、「屋号を考える際に大切にすべきこと」がまとまっているから、よく読んでおくといいね。

ふふふ。そこを考えるところから、フリーランスとしての第一歩が始まるんだよ。楽しんで考えてみてね。

それはだめなんだよ。会社じゃないのに会社みたいな屋号にするのは禁止されているんだよ。いくら自由だからっていったって、銀行業をやってるわけじゃないのに、「わーくま銀行」なんていう屋号をつけるのもダメ。誤解を招くような屋号はダメ、ってことだね。

屋号は、自由に考えて決めていいんだけど、裏を返すと、他の人が同じ屋号を名乗ってくる可能性があることを忘れないようにね。「地名＋業種名」の単純な組み合わせなんかは、重なってくる可能性が高いよね。自分で決めた屋号は、たとえ税務署に提出する開業届に書いて申請したとしても、独占的に保護されるわけではないんだ。

そういうこと。どうしても、自分の屋号を自分だけのものにしたい！というときには、別途、きちんと、商標登録を出願する必要があるんだ。でも、商標登録の出願にはお金がかかるし、とてもじゃないけど専門家に依頼しなければできない手続なんだ。だから、みんながみんな商標登録まで行っているわけではないんだよね。大切なことは、「自分自身を的確に表現した屋号を考えること」だよ。そうすれば、おのずと、「真似されにくい屋号」になるし、もし仮に同じ屋号の事業主が現れたとしても、堂々と名乗り続けることができるものさ。あとは、屋号名でインターネット検索した時に、自分のウェブサイトが一番上に出てくるようにできるかどうかがポイントだよね。屋号を申請する前に、試しにインターネット検索をして、他にヒットする有名なサイトがないかどうかをチェックしておくことも大切だね。

そういうことだね。あと、他の人がすでに商標登録しているワードと同一・類似した屋号でビジネスをしていくことも避けなくてはいけないよね。自分が使おうとしている屋号が、すでに商標登録されていないか、特許情報データベース「J-Plat Pat」などを通じて検索して確かめておくといいね。使い方は簡単、「簡易検索」で「商標」を選んで、確認したい単語をいれて「検索」を押すだけだよ！