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働くみんなの連合サポートQ

 Wor-Q REPORT(ワークからの報告)vol.2

  「AIから指示された大量の荷物に追われ、休憩もできない」配達ドライバーホットラインに寄せられた声(情報公開日:2022/9/12)

2022年9月11日にインターネット通販大手「Amazon」などの商品配達を行うドライバーの皆さんを対象にした電話労働相談「配達ドライバーホットライン第2弾」を全国ユニオンとの共催で実施しました。(協力:日本労働弁護団所属の弁護士有志。第1弾は同年6月26日に実施。)

配達ドライバーの皆さんを取り巻く現場では、配達しきれない大量の荷物を割り当てられることによる長時間労働仕事量が増えても報酬が変わらない、配達作業中の事故が多発するなど、非常に厳しい労働環境にある事例が寄せられました。

「AIの運用開始から配達地域が広がり、報酬は一個あたりいくらから日当方式に変更された。1日の配達個数も100個から200個近くに増えた。休憩も取れないので、走りながら食事をしている。」
「AIに非効率な配達ルートを指示されるので、時間内に配達するためにはスピード違反をせざるを得ない。」
「荷物量が多く、助手席に荷物を積んでいるためサイドミラーも見えない。車線変更も一か八か。」
「個人事業主なのに始まる時間を決められ、早く出庫したいのに認められない。荷物量や労働時間の長さ等、人を人とも思わないような扱いに不満。」

ホットラインにはこのようなご相談が寄せられ、弁護士さんの対応のもと組合結成による交渉の検討や法的なアドバイスがされました。

このような事態を受け、少しでも労働環境を改善したいとの思いで2022年6月6日に「アマゾン配達員組合横須賀支部」が、9月5日には「アマゾン配達員組合長崎支部」がAmazon配達ドライバーの皆さんにより結成されました。

Wor-Qでは平時から「弁護士相談サポート窓口」を開設しています。「連合ネットワーク会員」に登録(無料)していただくことで、初回限定・1回30分まで・無料で、弁護士さんに電話相談が可能です。フリーランスの皆さんが働く上で困ったことがありましたら、お気軽にご利用ください。