Wor-Q
働くみんなの連合サポートQ

相談事例集

Q
納期に間に合わず損害賠償を求められています。支払わなくてはなりませんか。
A
納期に間に合わなかった原因などによっては支払わなくてはなりません。

解説

契約の中で納期を定めたものの、納品者の側の責任で納品が期限に遅れ、その遅れによって取引先に対して損害を発生させてしまった場合には、取引先に対してその遅れによって生じた損害を賠償する責任を負うこととなります(民法412条、415条)。
納期に間に合わなかった原因、取引先が請求している損害賠償の内容や額によって、あなたが損害賠償を支払う義務があるかどうかは変わってきます。まずは専門家に相談してみてください。

フリーランスのひとことメモ

「納期に間に合わせる」ということは、プロフェッショナルとしての仕事の基本中の基本です。損害賠償責任を負うリスクを回避するためにも、それ以前に、仕事人としての信頼を失わないようにするためにも、「納期厳守」を第一に仕事を進めていくことが大切です。

それでは、どうすれば、納期遅延を起こさないことができるのでしょうか?まずは、なにより、しっかりした作業見積もりを行うことです。そして、見積もりに基づいて、現実的に達成可能な納期を設定してもらうことです。そのためには、高精度で見積もりを行えるようにしておくことが大切です。日頃から、日々の作業時間の計測を行っておくようにしましょう。この作業ならこれくらいの時間で終わらせることができるな、という、実績に基づく確かな見積もりを行えるようになります。

加えて、余裕をもった納期設定を行うことも大切です。見積もった作業時間ギリギリで納期を設定するのは危険です。「バッファ(予備時間)」を必ず確保しましょう。「その作業に、なんでそんなに時間がかかるんですか?その作業にそんなに時間かからないでしょう?」と言って、短期間での納品を求めてくる発注者もいるかもしれませんが、「他のお客様のお仕事も並行で受けておりますので」などといった言い回しで、無理のないスケジュールを死守しましょう。無理のある納期で仕事を受けて、最終的に追い込まれるのは、他でもない、あなたなのですから。

余裕をもった納期設定を行ったとしても、納期遅延リスクが生じる恐れがあります。フリーランスは個人でなんでもやらなければなりませんから、想定外の仕事ーー過去のお客様からの緊急の問い合わせ、未来のお客様からの提案の依頼なども含みますーーが突発的に発生し、否応なく、本来作業に充てるはずだった時間が失われてしまう場合もあります。他にも、仕事道具の急なトラブル(不具合)、病気・ケガなど、想定外の出来事が、スケジュール遅延を生み、納期遅延リスクを生じさせる可能性があります。こうしたケースに対応するためには、備えが必要です。もしものときに、自分の仕事をサポートしてくれる同業の仲間たちとつながっておくことが大切です。契約書には、「再委託」に関する項目があります。この「再委託」の項目において、「あなたが受けた仕事を、第三者に依頼して手伝ってもらう」ということが全面的に禁止されている場合があります。それでは、もしものときに、誰の助けも借りられないことになってしまいます。ですので、あらかじめ、「再委託」に関して、最低限、「再委託を行う前に受注者から発注者にその旨をきちんと報告するという前提で、合理性が認められる場合には、再委託を原則として認めるものとする」といった合意を取り交わしておくべきでしょう。

※「フリーランスのひとことメモ」は、Wor-Qの編集業務を業務委託で担当している「フリーランスとして働いている人」が、個人的な経験等に基づいて執筆しているものです。ひとつの参考としてお読みいただけましたら幸いです。

相談の分類:
相談事例番号:qa58
相談事例ページ公開日: 2021年6月28日