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働くみんなの連合サポートQ

相談事例集

Q
国民健康保険に加入しているフリーランスが新型コロナウイルスに感染した場合、傷病手当金が給付されますか?
A
国民健康保険法上、傷病手当金の支給は任意になっています。新型コロナウイルス感染症に感染した場合には、傷病手当金の給付を受けることができる場合もあります。詳細は、加入している国民健康保険組合に問い合わせてください。

解説

国民健康保険においては、傷病手当金の給付は、「条例又は規約の定めるところにより」任意に行うこととされています(国民健康保険法58条2項)。そのため、傷病手当金の給付がなされるかどうかは、各国民健康保険組合の判断に委ねられています。
そして、各国民健康保険組合では、休業手当金の支給対象者を給与等の支払を受けている方に限定していることが多く、そのためにフリーランスの方については支給されないこととなってしまっています。
もっとも、特に地方自治体の国民健康保険組合によっては、条例を改正して、新型コロナウイルス感染症に罹患した方については傷病手当金の対象としています。フリーランスの方が傷病手当金の対象となっているか、ご自身が加入している国民健康保険組合に確認してみてください。

フリーランスのひとことメモ

 

通常、会社等に雇用されている人は、職場を通じて、職域保険(被用者保険)と呼ばれる雇用労働者向けの健康保険に加入します。それ以外の人は、地域保険と呼ばれる、住んでいる地域(都道府県単位)で運営されている「国民健康保険(国保)」に加入することとなります。会社を退職すると(フリーランスとして独立すると)、(希望すれば、一定期間、会社員時代に加入していた健康保険(=職域保険(被用者保険))の任意継続も可能ですが)通常は、健康保険が、「国民健康保険(国保)」に切り替わることとなります。

 

この、「国民健康保険(国保)」に加入することとなるフリーランス(自由業・自営業者)に対しては、通常、「傷病手当金」(病気やケガで療養中であって「労務不能」であるときに支払われる給付金)が支払われることはありません。いっぽうで、会社等に雇用されている人が加入する雇用労働者向けの健康保険においては、通常、「傷病手当金」が支払われることとなっています。「傷病手当金」の金額は、おおむね平均月収の3分の2程度に及ぶもので、生活を維持するために必要十分な手当となっています。会社等に雇用されて働いている人には「傷病手当金」が支払われる一方で、フリーランス(自由業・自営業者)にはなんの手当も出ないのです。

 

健康保険制度は長い歴史を持つものですが、時代の変化にあわせた制度の変化が十分に進んでいないところがあります。こうした制度の変化を推し進めていくためには、働くひとがしっかりと声をあげていくことが必要です。ひとつひとつの社会制度について、「なんでこの制度はフリーランスが対象になっていないんだろう?」などといった疑問や不安を感じることがあったら、ぜひ、Wor-Q(ワーク)の「OPINION BOX」機能を使って、連合の事務局に声をお寄せください!24時間・365日受付中です。

 

フリーランスが「もしものとき(病気やケガで働けなくなってしまった時)」に備えるためには、自身で共済(や保険)に加入することが必要です。Wor-Q(ワーク)では、個人で働くフリーランスであっても団体扱いの手頃な掛金で加入できるWor-Q(ワーク)共済を用意しています。病気やケガで働けなくなってしまった時に備えるためには、まず、入院・通院・手術などの医療機関の利用のたびに共済金を受け取ることのできる「総合医療共済」の加入をご検討ください。そのうえで、「働けない期間の収入減少分をカバーする」ための「所得補償制度」へのご加入もご検討ください。詳しくはぜひ、Wor-Q共済のメインページをご覧ください!

※「フリーランスのひとことメモ」は、Wor-Qの編集業務を業務委託で担当している「フリーランスとして働いている人」が、個人的な経験等に基づいて執筆しているものです。ひとつの参考としてお読みいただけましたら幸いです。

相談の分類: 
相談事例番号:qa118
相談事例ページ公開日: 2021年10月4日