新・特集シリーズ第2号<後編> 「声優の働きかた、その<あるべき未来>を描きだそう」 「文化を守りたい」ーーーフリーランスとして働く声優が声をあげ続ける理由
2024年9月11日

特集公開日:2024年9月11日 by Wor-Q MAGAZINE 編集部
自身もフリーランスとして働いているWor-Q編集長の旦悠輔が、さまざまな業界のフリーランス当事者と対話をしながら、フリーランスの未来の「あるべき姿」を皆さんと一緒に考えていく新特集シリーズ「フリミラ!」。
第2号のテーマは「声優の働きかた、その<あるべき未来>を描きだそう」です。フリーランスとして働く声優さんと行った対談のレポート<後編>をお届けします。
【<前編>「突き詰めると、この国の<余裕のなさ>に行き着く」 ーーーなぜ声優の収入レベルは上がらないのか】では、対談を通じて、フリーランスとして働く声優さんの収入レベルが総じて低水準であることの構造的要因を深く掘り下げていきました。背景には、長く続く経済不況を遠因とした、制作費、ひいては、声優さんに支払われるキャスト費の予算が変わらない(上がらない/下がっている)状況があることが見えてきました。
「<後編>「文化を守りたい」ーーーフリーランスとして働く声優が声をあげ続ける理由」では、「声優業のあるべき姿」について、対談を通じて深堀りしていきます。いったいどうすれば、声優さんの収入レベルを上げていくことができるのでしょうか。
国は、「選択と集中」で文化の裾野を狭めないでほしい
ーーー声優業の収入レベルの低さの要因を突き詰めていくと、「制作費」の問題に行き当たりました。しかし、「制作費」も、上げようとして上げられるものでもないと思います。制作会社だって、ギリギリの予算コントロールをしなければやっていけないレベルの厳しい経営環境に置かれているのではないかと思います。では、どうすれば業界全体として、もっと余裕をもった予算で、つまり潤沢な制作費をかけて「いい作品」を作ることができるような環境に変えていくことができるのでしょう。
これはもう、国レベルの課題だと思います。政治の課題だと。国や政治によるコンテンツ産業の保護・育成というテーマで話をすると、「アニメは強い輸出産業だから、選択と集中で勝てるところにリソースを集中して<世界で勝てる産業>として発信していくべきだ」という考えが出てきます。そういう基本的な考え方のもとに、政治や行政が、業界に対して働きかけをしてくる。でもね、今、日本のアニメなどのコンテンツが世界から求められ、輸出できているのも、過去に時間をかけて産業全体を育ててきたからこそのことなのだ、という認識をちゃんと持つべきだと思います。そういう認識をもたず、「今売れてるもの」だけにお金を集中投資して、それでどうするんだ、と。「選択と集中」なんて言っていたら、そのうち、全部消えてしまうぞ、と。「未来において何が売れるか」なんて判断できるわけないんだから、育成こそ大事なんです。だからこそ、末端に投資すべきなんです。「勝ち組」と呼ばれるもの、いま人気があるもの、いま成功しているものにおもねった「マジョリティ」の立場で物事を考えないでほしいと強く思います。実際に作品を作っている現場の声に耳を傾け、机上の空論で「戦略」とやらを考えないでほしい。
ーーー国や政治レベルの課題である、と。そして、強いもの、今人気があって儲かっているものだけに目を向けて、「選択と集中」を促すようなことではなくて、すべてに投資できる環境づくり、未来に向けた育成こそ、国や政治レベルが行うべきことだ、と。
そのためにも、まず第一に、インボイス制度を撤廃してほしい。インボイス制度は、少しずつ首が締まっていく制度なんです。経過措置のある3年間のうちに、制度そのものをなくすことができないと、10年後にクリエイティブな仕事をしている人口は大幅に減ってしまうことになると思う。時間をかけてじわじわと末端を疲弊させていく制度なので、制度が始まってすぐに「阿鼻叫喚」の状況になるわけではないんですよね。だからこそ怖いんです。「ほら、インボイス制度始まっても、問題なかったでしょ」みたいになっちゃうわけです。

ーーーインボイス制度の負担については、フリーランスが連帯して強く反対の声を上げていますが、状況はなかなか変わりません。今年2024年の年初に、2023年10月にインボイス制度が開始されて以来最初の確定申告がありましたが、いまのところはまだ、激変緩和措置がありますし、もともと用意されていた「経過措置」もありますね。それらの措置が有効な期間中に、制度自体を撤廃すべきということですよね。インボイス制度は「事実上の増税」という声もありますし、加えて、事務的な負担の増加があまりにも大きすぎます。何より制度が複雑で、難解すぎです。激変緩和措置が用意されたことでますます複雑になった、という声もあります。税理士に依頼することもままならず、自分自身で経理や税務もやらざるを得ない個人事業主にとってはあまりにも大きな負担であるように思います。インボイス制度によって廃業に追い込まれていくフリーランスはこれから増えていくと思いますし、文化芸能に関わる人達のほとんどがフリーランスとして働いていることを考えれば、文化芸能の産業そのものが消えていくほどのインパクトがあると思います。
そう、このままいくと、文化芸能の仕事は消えてしまうかも知れない。それなのに、ほとんどの役者が、「インボイス制度とは何か」を理解していません。9割の声優が、(消費税)免税事業者です。多くは年収300万円前後、そこから経費を支払ったら生活費はカツカツです。公正取引委員会も動いたようで免税事業者のままでいいよ」っていう選択肢を用意している事務所も増えているので免税事業者のままでいる声優が多いと思います。まだ値引き額は軽微でで、免税事業者でいれば、経理も税務も今まで通り。現状ではそんなに困らない。だから、「インボイス制度の何が問題なの?」って、「ひとごと」になっちゃってるんですよね。でもこのまま経過措置が終わっていくと全体の9割を占める免税事業者が、やがて声優の仕事を続けられなくなってしまうから、インボイス制度はだめだと思っているんです。文化の裾野が削り取られて、山が低くなって、良い作品を作れる人が減ってしまうから。でも、制度自体が難しすぎるからみんな理解が追いつかない。
ーーーただでさえ制作費が限られてきている中で、これから数年かけてじわじわとインボイス制度による影響が出始めてくると、ますます、声優さんの収入が増えにくくなりそうです。
増やす交渉は業界全体で行なっていますがなかなかうまくいかない。そのうちに激変緩和措置が終わったり、経過措置が段階的に終わっていったときに、徐々に「あれあれ?」ってなってくるはずなんですよ。それで怖いのは「インボイス制度に登録していないから(=適格請求書等発行事業者として登録していないから)仕事が減りました」ということは、われわれ声優の側はわからない、というところです。われわれは選択される側なので、インボイス制度に登録してなかったから仕事が来なかったんだ、とは思えないし、思わない。なんで仕事が入ってこないのか、こちらからは見えないので。だから、「インボイス制度の影響で苦しんでいる」という実感すら湧かないんです。だから怖い。
ーーー実際は、インボイス制度による影響で、仕事が減ったり、実質的な所得が減ったりしていくわけですよね。特に、年1000万円以下の収入しか得られていない人がほとんどであるフリーランスの声優さんたちの仕事によって成り立っていた業界が、業界全体として経済的に厳しくなってくるのは間違いないですよね。ただでさえ、大元の制作費をあげられない中で、インボイス制度が始まれば、業界の中の、どこかの誰かが、今まで負担しなくてよかったものを負担しなければならなくなるわけですから、そのぶん、業界全体として、ますます余裕がなくなっていくことになるわけですよね。もともとがギリギリのカツカツで、ほとんど利益が出ていないようなところに、インボイス制度の影響が出てくるわけですから。
そうです。「益税をもらってたんだから払えよ」っていう人もいますが、そういわれたら「じゃあ価格転嫁するよ」ということになりますから。そうなったら、最終的には物価があがっていく。 「益税をもらってたんだから払えよ」っていう人の生活にも影響してくる。みんな、そういうところまで想像がまわらない。自分の立場で、自分のことしか考えない。「免税事業者って、今まで10%余計にもらってたんだって、えー、ずるいー」で終わってしまうんですよね。
ーーーなのに、当事者である声優の側でも、なかなか危機感が高まらず、反対の声も大きくならない、と。
「アルバイトして生活費を稼ぎながらでも、声優の仕事がやれればいい」、っていう人はごまんといますからね。そういう人は、本当の意味での「身に迫る危機感」を感じたりしません。もっと言えば、7年後の新人たちは、最初からそういう措置(インボイス制度における激変緩和措置や経過措置)がない状態の業界に入ってくることになるわけです。インボイス制度がある状態が「最初から当たり前」になっちゃってる。だから、昔と比較して良いとか悪いとかも分からないんですよね。で、「声優にはなれたけど、仕事ないな~、なんでだろう」で終わってしまう。
ーーー気が付けば、仕事自体がどんどん減ってしまっていって、いちおう何とか仕事はあるにしても、制作費が少なく、クオリティの追求をする余裕がまったくないような仕事ばかりになってしまって、しかも、なぜそうなったのか、誰も気づかず、気づかないまま、それをなんとなくやっている、という状況になっていく・・・。
それは作品(アニメやゲーム、映画など)の質が下がるという結果をもたらします。けれど「質が下がっている」ということにすら誰も気が付かないのかもしれません(苦笑)。今だってすでにその兆候は出ています。「倍速視聴でいいや」っていう人も増えてるでしょ。「AIの読み上げでいいや」って人もいるわけです。でもね、そういう世界になるのが嫌だし怖いので、声をあげているんです。
ーーーやはり、突き詰めれば、「質」の話になりますね。声優業の収入レベルを上げていくこと。何より、年収が1000万円に満たないフリーランスの声優さんが仕事を続けていくことができるような環境を守ること。そのために、政治を動かし、国の制度を変えていこうとすることは、「生活を守るため」ということ以上に、文化芸能の世界、そして、その「質」を維持し高めていくためにこその運動である、ということですね。
作品は一人では作れないし、いろんな人がいるから、いろんなものができるはずなんです。なのに選択と集中が進んで、格差が広がってほんの一握りの人だけが生き残ったとしたら、できるものは限られていってしまう。いい作品をつくることができる土壌を残したいし、育てていきたい。それだけです。
国全体に<余裕>がなくなってきている ーー経済、そして教育の問題
ーーー突き詰めれば「質」の話になっていくわけですが、その観点から、例えば、国や、団体が、「クオリティ(質)というものをちゃんと認知・認識していこうよ」という機運作りのために、人気があるか、売れているか、とかではなく、「いいものを作っているよね」ということを表彰・評価・認定していく、というような取り組みについては、この状況を打開していく鍵になりそうでしょうか。
難しいでしょうね・・・。感動とかクオリティに対するアンテナは十人十色ですしね。何をもって「クオリティ(質)が高い」とするのか、考え方はいろいろだし誰もが納得できるアワードを作れるか、というと難しいでしょう。クオリティ(質)を評価すること自体、とても難しいことですから。結局は「多くの人が観た」「儲かった」作品が選ばれるようになっていってしまうだろうと思うんです。。それに「クオリティ(質)」に変にスポットを当てると、かえって賞をもらった作品が、普段見ているようなアニメーションと地続きのものだと思われなくなってしまうだろうし。「この賞をとったいうことは、この作品はちょっと特殊な作品だろうな」というふうに見られてしまうようになってしまうかもしれない。現場の人間は「そんなふうに変に持ち上げないでくれ」と思うでしょう。そもそも、声優というのは「裏方」ですから。特に吹き替えはそうです。映画をみながら「ああ、この声あの人の声だ」「あの人の、この声の演技いいな~」というようなことを考えながら観られたとしたら、それは失敗のような気もします(笑)。何もかも忘れて、ただ純粋に作品の世界に没入していただいて、 「ああ、いい作品だったな」って思ってもらえたらそれで十分なんですよ。そして声優の存在は影として消えられるのが一番なんです。・・・だから難しいですよね、賞というのは。
ーーーそもそも、どこかの誰かが「いいもの」を評価・認定しようとすること自体、文化の多様性を守り育てるという観点から、マイナスのような気もしますしね。
そうですね。でも現場は個々ではね、必死でクオリティをあげようとしているんですよ。経済活動としては割に合わないくらい(笑)。やっぱり経済活動と創作活動っていうのは、そもそもが乖離してるんですよね。違うものなんですよ。そういう前提で考えなくちゃいけない。
ーーー文化芸能の活動を、「経済活動である」と考えてしまうと、どうしても、「できるだけ少ないお金で、たくさんのお金を稼げるように作る」ということが主眼になってしまいます。そうではなくて、「あくまでも文化芸能の世界は文化芸能の世界なのである」という前提に基づいて、 「お金と時間と労力を注いで(魂こめて)、たとえ儲からなくても、いいものを作るんだ」と必死で頑張っている人達が「仕事を続けていくことができる」環境を整えていくことこそ、国全体としてやらなければいけないことですね。
現状を見ると「日本という国は文化というものをいやがっている」としか思えない。東京の明治神宮外苑における樹木伐採の動きを見ていてもそう思いました。伝統芸、伝統工芸もないがしろにされているなあと思います。たとえば日本舞踊がありますが、日本舞踊の世界は着物を作ったり、小道具を作ったりする技能をもった職人さんがいてはじめて成立するんですよね。でもそういう職人たちが消えて職人達がずっと守ってきたものが、今まさに滅びようとしています。たとえば和傘。もう、壊れたら直せる人がいないっていうくらいの状況になってしまっている。そういうことに対して、国はもはや興味がないんじゃないか?と思ってしまう。インボイス制度だって、それによって、「儲けるために頑張っているんじゃなくて、かけがえのない技術を後世に残そうとして頑張っている人たち」がどんどん滅びていってしまうんですから。無形の技能って、一度失われたら永遠に同じものが再生されることはないんです。そしてもう、すでに失われてしまったものだってたくさんある。日本における外国語映画の「吹き替え」は、伝統芸能に近いものだと思っているんですがそれも失われてしまったら、簡単には取り戻せないんです。
ーーーだとすると、やはり、私たち社会に生きる人間ひとりひとりが「文化を大切に守っていこう」という声をしっかりとあげていくことが重要になりそうです。当事者である声優さんたちだけではなくて、声優さんたちが作り出す作品を享受している私たちの側も、ちゃんと声をあげていかなければなりませんね。
業界だけでいまの困難な状況を変えていくのは無理だと思っています。でも、いっぽうで「じゃあ、理解できる視聴者がどれくらいいるんだろう?」ということも思っているんです。いま、どれくらいの人が作品を見て心を動かすことができているでしょう。不景気のせいで、心が動くゆとりもなくなってしまっているんじゃないでしょうか。日本自体が、もうだいぶ取り返しのつかないところまで来てしまっているように思っています。不景気のせいで、文化芸能に対してお金を出そうというゆとりもどんどんなくなっていますよね。でも、そういう<ゆとり>、つまり余白とか余裕のあるところに芸事の面白さがあるんだと思うんです。いいものを理解できる、いいものを見て心を動かすことができるような、そんな世の中になるように、それこそ<教育>のありかたから見直していかなくてはいけないのではないか、と思います。
AIの登場でますます重要になってくる<質>の課題

ーーー質の問題に関連してお伺いします。昨今、生成AIの進化が著しく、さまざまな人物の声でテキストを読みあげてくれるようなシステムが誕生してきています。声優の仕事にどのような影響が起きそうだとお考えでしょうか。
まず昨今の無断生成AIというのは、声優の権利を侵害しているものだと考えています。現在、著作権法上(著作権法第三十条の四*1)、「学習」のための利用は「他人に享受させることを目的としない」限りにおいて、著作物の正当な利用範囲として認められてしまっていますが、本当は、生成AIがわれわれ声優の声を「学習」のために無断で利用している時点で、権利の侵害だと思うんです。声の場合はその学習の先には必ず思想や感情の享受が含まれると思っています。また、今、法律上は、「声の肖像権*2」というものが規定されていないのですが、われわれ声優としては、無断生成AIは「声の肖像権」を侵害していると思っています。日俳連でも、「声の肖像権」を法律上の権利として確立させるために動いてくれていますし、NAFCA(一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟)でもパブリックコメントを出したりして政府に働きかけたりしてくれています。ただ、法整備というのは時間がかかるものなので、取り急ぎ業界内でガイドラインを決めるなどしてソフトローを発動させていきたいと思って、関係団体を巻き込んで話を進めてもらっているところです。
*1:参考
令和5年6月|文化庁著作権課|
*2:参考
NAFCAパブリックコメント「「AIと著作権に関する考え方について(素案)」に関する意見」
ーーーいま、YouTubeなどの動画投稿サイトに、生成AIを利用して特定の声優やシンガーの声を模して生成したものを使用している(いわゆる「AIカバー」などの)動画が多く公開されてきている状況がありますが、そうした、声優(やシンガー)の権利にあまりにも無頓着な映像がたくさん上がっていますよね。
世の中全体において著作権に関する意識や知識がものすごく薄いですよね。この辺の啓発活動から始めないと・と思っています。それこそ義務教育でやらないといけないことなんじゃないか?と。RVC(Retrieval-based-Voice-Conversion)などのAIボイスチェンジャー用に「学習済みモデル」として有償で販売されているものなんて、次から次に出てきてますから手を打とうにしても、いたちごっこですね。
ーーー著作権や肖像権(パブリシティ権)についての知識や意識を皆がしっかりと備えられるよう、しっかりとした教育を広げていくことが必要ですね。そもそも、AIが生成するものは、人間が生み出すものと比べ、質の面で劣っているように思えます。
ですが、生成AIの進化のスピードはすさまじいですし、なにより慣れが怖い。AI慣れ。最近は、NHKでもAIがニュースを読んだりしていますし、YouTubeでも自動読み上げとかありますよね。慣れてくるとだんだん違和感がなくなってくる。そうすると、別に本物でなくてもいいや、ってみんな思うようになっていく。「情報が伝達できればいいじゃん」というふうになっていってしまう。でも、極論をいえば情報の伝達についてはそれでよかったとしても、「人間ならではの表現」は別ですよね。その人にしか表現できない人間としての表現があるはずですから、その領域までAIが侵しはじめると、声優という職業はなくなってしまいます。逆に言うと、声優はその「人間ならではの表現」の領域・次元で勝負しないといけないだろうと思います。そもそもAIうんぬんとは別の文脈で、今の声優は質が落ちてAIに近い、画一化された声の人が多くなっている。そして、その「標準化された声」にAIは近づいていっているわけです。なので、AIと声優が同じ世界でせめぎあってしまうことになってしまう。だから、分野を分けて共存していけるように道を拓いていきたいと思っています。AIができる世界と、プロの声優がプロの声優だからこそできる世界を分けていきたい。プロの声優が現場の空気感や熱量で「質」を追求していけるような環境を、維持していきたいと思っています。
教育を根っこから変えていくーーー私たちひとりひとりが変わっていくために

ーーーやはり突き詰めると<質>の話に辿り着きますね。AIとのすみわけを考えるにあたっても、声優が、ひとりひとりプロとして<質>を追求していくことができるような業界に変わっていかなければ、声優という職業に未来はない、ということですね。そのような業界に変わっていくためには、制作の現場そして業界全体がもっと余裕をもって活動していくことができるよう国として制度面でサポートしていくことや、著作権や肖像権等への知識・意識をめぐる教育をもっとしっかりやっていくことが重要になっていく、ということですね。
そうです。例えば「ハラスメント」について。昔は「ハラスメント」もたくさんありました。今はだんだんなくなってきています。それはとてもいいことだと思います。でも、同時に、「付き合い」「関わりあい」そのものが消えていってしまっていると思うんですよね。声優だけじゃなくて、現場のスタッフもそういう「付き合い」「関わりあい」を毛嫌いするような空気が広がってきていて。でも、役者同士やスタッフ、それからアニメーターさんなんかも含めて、 「付き合い」「関わりあい」がなければ質はあがらないですし、学びもありません。だからやっぱり、私たち役者側の課題としても「付き合い」「関わりあい」の中で<質>を追求していく、ということをもう一度しっかり自覚してやっていかなければなりません。そのためにも、教育に関してもしっかり考え直していく必要がある。仕事の<評価>ってのがどこから来るのか、ということをもう一度考え直していかなくちゃいけない。「いい作品」につながるのが「いい仕事」であるわけなんですけど、今はそうじゃなくて、そつなくさらっと「ピースをはめる」のが「いい仕事」として評価されるような感じになってしまってきていますからね。
ーーー入口である「教育」から変えていかなければならない、と。
今、養成学校で講師をしている声優は、学校から「(生徒を)𠮟ったらだめ」と言われています。辞められたら困るから。生徒を「学校のお客様」として扱わなきゃいけない、ということです。となると、プロになるための訓練・指導はできなくなってしまうわけですよ。でも、それも学校や先生だけの課題じゃないんです。いい学校もあるし、いい先生もいる。そうでない学校もあるし、先生もいる。突き詰めれば、生徒自身がそのことをちゃんと感じられるかどうかなんです。この先生が言うことがすべて、と思わないでいられるか。「校則は守らなきゃいけない」「先生のいうことは絶対正しい」みたいなことを変えなきゃダメなんです。そして、自分でアンテナを立てて学べるかどうかなんですよ。
ーーー教わる側の自覚の問題もあるね、と。
声優を目指している若い人から、「どんな本を読んだらいいですか?」とか「どんな映画観たらいいですか?」とか聞かれるんですが、そんなものはないわけですよ(笑)。何を観たらいい、なんてものはなくって、もうひたすら、四六時中観まくるしかない。でもみんな近道を聞いてくる。正解を。そんなものはないんです。アニメーターも、プロを目指してただただ線を引き続ける日々があるわけです。野球選手も、プロを目指して、素振りを続ける日々があるわけです。ピアニストだって、一日たりともピアノを弾かない日はないわけです。プロになるまでも、プロになってからも。「役者はかんたんにできそうね」、なんて言われたりもしますけど、そんなことはないんですよ。プロの役者になるために、何を選ぶかはその人の感性ですから。試行錯誤するしかないんです。
ーーービジネスとしての養成学校とは別に、それこそ、有志の声優さんが、私塾的に若い人を教えたり、というような取り組みもあったりするのでしょうか。
無償でワークショップやっている人達もいますね。それもまた一長一短的なところもああります。その人の色が強くなりますからね。その人をみんな盲信しちゃったら、結局同じなんです。結局はちゃんと自分でアンテナを立てられるようにならなきゃいけない。
ーーーここまで掘り下げて考えていくと、養成学校・専門学校の課題だけでなく、より根本的には、初等教育・義務教育段階の課題であるようにも思いますね。
たとえば、芸能の世界には「エージェント契約」というものがありますね。最近は「エージェント契約」があたかも「新しい働きかた」であるように言われることも多く、「エージェント契約を選択する人が増えれば業界の構造が良くなる」という人もいますが、そういう単純な話でもないと思いますよ。
ーーー「マネジメント契約」の場合、所属する事務所が役者を総合的にサポートしてくれるといいます。いっぽう「エージェント契約」の場合、事務所は基本的に「仕事の獲得」と「交渉・契約」のみを行う形になるといいます。 「エージェント契約」の場合、声優が自分自身で行わなければならない業務が増える一方で、役者自身の自由裁量の度合いが高まり、役者側が受け取ることのできる報酬の割合も増えると言われています。
でもそれは単なる選択の問題なんです。エージェント契約だって、昔からあるものですしね。別に新しい仕組みでも何でもない。事務所と声優との理想の関係性っていうのは、人それぞれなんです。「いろんなことを事務所任せにして、自分は演技だけに集中したい」という人はマネジメント契約を選ぶし、「なんでも自分でやるほうがいい」という人はエージェント契約を選ぶ。それだけの話です。どの道、新人の時からエージェント契約、というのは無理です。「事務所という存在が「悪」だから、エージェント契約によってできるだけ依存度を減らせば問題が解決していく」というわけでもないんです。
ーーー確かにそうですね。いっぽうで、やはり、現在の業界の構造は非常に閉鎖的で、「事務所に所属しない限り(基本的には)仕事を得ることができない」がために、事務所への過度な依存が起きていたり、それであるがゆえに、役者さんが自由にスキルとキャリアを伸ばしていくようなことが難しいのだ、というような声もよく聞きます。
確かに現状の構造(事務所と声優との関係)において、「問題が何もない」というわけではないと思います。課題はいろいろあるんだと思います。だから、変えていくべきだとは思います。事務所ではなく、声優が主体となって必要な時に必要な専門家の力を借りながら仕事を進めていくスタイルに、業界全体が少しづつ変わっていったらいいのではないかとは思います。何より声優ひとりひとりが、それくらいの自覚を持つべきだろう、と思います。アメリカとか、海外ではエージェント型の仕組みが広がっていますしね。だけど、現実的には一気には変わらないと思いますよ。いきなりみんなが独立してエージェント契約で仕事を進めていけるようになるとは思えない。
ーーーそれはなぜでしょうか。
そもそも、日本の社会全体がそういう雰囲気になってないですよね!ひとりひとりに自立した事業主としての主体性と自覚がないと「エージェントを必要な時だけ活用しながら仕事を進めていく」ようなスタイルをとることは、なかなか難しいと思います。だから、まず何より大事なのは、声優たち自身の意識改革だと思います。マネジメント契約の場合だって、立場としては個人事業主なんだけど、「事務所に雇用されている」という感覚の声優、多いんじゃないかな。事務所から支払われる報酬だって、事務所から提示された金額を「事務所が言ってるんだから、こういうものなんだ」っていうふうにそのまま受け入れているだけの人も多いと思いますよ。なにもかも、受け身なんです。だからまず、自分たちの意識から変えないと。そしてそれは、さらに突き詰めれば、教育の問題だと思います。
ーーー声優だけでなく、日本の社会全体、働くひと全体が、自分の意思で自立して働いていこうとする意識が低い、と。
一般のサラリーマンもそうですよね。年末調整とかで税のことは会社にやってもらえる。例えばフランスでは自分で申告しないといけないんです。だからみんな、税の知識もしっかり持っている。日本は違いますよね。受け身構造なんです。だから、そこから変えないといけないと思いますよ。社会全体で。
勉強して、自覚して、連帯しないと、未来は切り拓けない

ーーー「声優の仕事だけで生活を成り立たせられるレベルの十分な対価を得ることが難しい」ということ以外に、「声優の権利がないがしろにされているな」と感じておられることはありますか。
「実演家人格権」関係ではないでしょうか。昨今、映像配信に関しても外資系プラットフォームの力が非常に強くなってきていて、仕事が増えてきています。そうした、外資系プラットフォームの仕事の契約においては「実演家人格権は完全放棄」が基本になっています。自分の名前を載せるか、載せないか。それを自分で決める権利すら奪われようとしている。そういう契約書にサインさせられています。「今後開発されるあらゆる技術に対して、一切の権利を譲渡します」というようなことすらサインしなければならない状況になっているんです。
ーーー2023年には、アメリカの映画俳優組合が、「報酬の引き上げ」や「AIからの俳優の保護」を求めたストライキを起こしました。そして、製作会社との交渉の結果、組合側に有利な決着を得ることができたということが、日本でも報道されていました。いっぽう、組合がなかったり、組合の力が弱い国(地域)にターゲットして、製作会社側に有利な(俳優側に不利な)契約を巻こうとする動きが起きている、という話も聞きます。ひょっとすると、日本はターゲットになっているのかもしれませんね。役者さんの側に契約に関する知識や経験が少ない、ということもありますし。
そうかも知れない。内容がよくわからないまま契約している役者も多いと思います。役者側も、契約についての知識が圧倒的に不足しているんです。日本はもともと契約社会でもなかったので、専門学校やスクールでも、そういうことこそしっかりと教えていくべきだと思います。税制についても同じ。社会の一般常識として、法律や契約、税制や政治についてしっかりと教育を受けられる環境を整えていくべきです。いざ声優になってから勉強するのは大変ですしね。やっぱり、一番の課題は教育ですね。
ーーー「連帯して声をあげよう」「団体や組合をつくって団結して交渉しよう」という動きも、日本では弱いですよね。
VOICTIONのような団体もありますが、そうした動きは一部にとどまってしまっています。「当事者同士でつながって団結して、課題を解決していこう」ということが、大きなうねりになっているとは思えません。他業種とのつながり・連帯も弱い。例えば声優であれば、アニメーターたちとの交流も大事です。一緒になって解決していけることはたくさんあるんはず。でも、みんななかなか関心をもたない。「個人主義」なんです。
ーーーなぜ、みんな、 「連帯して声をあげよう」「団体や組合をつくって団結して交渉しよう」と思わないのでしょうか。
それはやっぱり、「集まって戦わなければならない」と「実感」できるような具体的な対象がないからじゃないですかね。私は、インボイス制度だったり声優やアニメーターの質の低下を深刻な問題だと考えているんですけど、ほとんどの声優たちは、それを逼迫した、致命的な危機や問題として感じていないんです。問題だという実感がないんですから、「闘わなければならない」なんて思うわけないですよね。
ーーーそれは要するに、「想像力の問題」ですよね。どこまで視野を広げて考えることができるかによって、問題を問題として捉えられるかが変わる、ということですよね。インボイス制度の問題だったり、声優やアニメーターの質の低下の問題にしても、自分自身の報酬や生活に直結する問題であることはもちろんのこと、突き詰めれれば、このままいけば、産業そのもの、文化そのものが失われてしまうというレベルの問題であるわけですものね。
そうなんですよ。皆さん個人主義ですから、「別に自分は困ってない」で終わっちゃう。私たちが声をあげていると、「目立つことするな」とか「おとなしくしてなさい」とか、挙句「声優業界全体のイメージが悪くなるからやめてくれ」なんて言われてしまう(苦笑)。声優業界そのもの、文化そのものを守るためにこそ、活動しているのに・・・。私達も、「自分達の生活を守る」ために活動しているわけじゃないんです。矜持を持って、いい作品を作り続けることができる環境を守るためにこそ、活動しているんです。そもそも私たちフリーランスはプロですから。淘汰もあってしかるべきだと思うんです。なんでもかんでも「守れ」って言っているわけじゃない。私たちが言っているのは、「ちゃんとした(技能を持った)人に、ちゃんとお金が回って、ちゃんと生き残れるような環境をしっかり守っていこう」ということなんです。
ーーーなるほどですね。それなのに、「自分は関係ない」と思っている人ばかりだ、と。もう、「連帯しよう」とか「団結しよう」とかいう以前の問題として、想像力をもって問題を問題として認識できている人があまりにも少ない、と。
「数の重要性」について考える段階に到達していないですね(苦笑)。おまけに、そもそも今の日本社会には集団や組合を嫌う傾向があります。「団体って怖い」「団体って遠い」っていうイメージがあるんだと思います。自分には関係のない、遠い世界の話だというイメージです。なぜそうなったか、ということについては、連合さんにもしっかりと考えていただきたいと思います。
ーーー連合も、一般の「働くひとたち」から見て、「遠い存在」になってしまっている、ということでしょうか。
「連合の活動は、あなたの生活に直結しているものなんですよ」ということを、もっと発信すべきだと思いますよ。いまは離れすぎちゃっていると思います。そして、若い人をはじめ、みんなの声をもっと聞くべきだと思います。距離感を近付けないと。
エンターテイメントを本当の意味で純粋に楽しむことができるような世の中へ

ーーー最後に、声優として働いている同業・当事者の皆さん、そして、同じようにフリーランスとして働いておられる人たちに向けて、メッセージをお願いします。
声優、そしてフリーランスの皆さん、もっと自覚をもってほしいと思います。個人主義もいいですけど、組める時は組みましょうよ。選挙もいきましょう。
ーーー声優として働いている同業・当事者の皆さんや、フリーランスとして働いている人たちだけではない、広く社会の皆さん、そして国や政治に対してもメッセージをお願いします。
「自分と意見が合わない人を集団で叩く」のではなくて、「意見が合わない人の話もしっかり聞いて、互いを認めあって互いの考えを理解しあっていくことができるような」そんな日本社会であってほしいと思います。いままでの日本社会では、みんなほとんど意見を主張してこなかった。だから、主張されると批判されてるような気になって、みんな耳を塞いでしまう。みんなこれからはしっかり意見を発信しましょう、そしてお互いまずはしっかり聞いてほしい。
「あなたの業界の話でしょ」「私は違う仕事してるんで関係ないです」というふうに思わないでほしいんです。安心して働ける業界にするということは、声優の業界に限らず社会全体をそういう社会にしていくということなんだ思いますと。私は、あらゆる業界が安心して働ける業界であるべきだと思うんです。それはつまり、「誰しもが」安心して子供を産み育てていくことができる社会にしていく、ということです。それを普通のこと、当たり前のことにしていきましょう、と思います。
そしてこれは、言うまでもなく政治の問題です!政治はもっと、子育て世代を大切にすべきです。声優の現場は変わってきています。昔は、「レギュラー持ってるのに子供を産むなんて・・・」という空気もありましたけど、今の現場は違います。理解が進んでいるんです。あとは政治です!次の世代を育てましょう!!!
ーーー声優業界があるべき姿に変わっていくためには、声優たち自身の自覚を高めていくことはもちろんのこと、社会全体、そして「政治」も変わっていかなければいけないね、ということですね。みんなの「声」をちゃんと聞いて、「自分には関係ないから」じゃなくて、「誰しもが安心して働いて子育てができるような社会を創っていこう」という思いを持っていかなければ、あるべき未来はつくれない、ということですね。そして、業界全体としてもっと経済的に余裕をもって未来や人に投資していくことができるように、政治がしっかりサポートしていくべきだ、ということですよね。ひとりひとりの自覚と自立を促すような教育環境の整備も政治がしっかりリードしていくべきだ、と。
そうです。そして結果的に、本当に社会が変わって政治が変わって声優の業界が変わって、声優たちが技能に応じて正当な対価を得られるようになって、安心して暮らしていけるような業界になったとしたら、エンターテイメントを本当の意味で楽しむことができるような世の中になっていくんじゃないでしょうか。声優たちも皆、不安なく<質>を追求していくことができるようになりますし、作品をご覧いただく皆様も、不安なく、脱力してエンターテイメントをエンターテイメントとして純粋に楽しめるようになります。そういう社会がいいと思いませんか。産みの苦しみはありますけど、一緒に未来を創りましょう!!!
編集長より:
今回、匿名で対談に応じてくださった声優さんは、ご自身の職業に対する強い矜持が印象的でした。ご自身が積み重ねてこられた仕事に誇りをもっておられるのだと思います。ひとつひとつ、言葉を選びながら、ご自身の言葉でしっかりと、問題の本質や、未来への道筋を、語ってくださいました。何よりもまず、「声優たち自身の意識と自覚の問題でもあるんだ」というように、ご自身が属する業界へも、愛を持って厳しい問題提起をしておられたのが印象的でした。
そして、「声優業界が抱えている課題は、突き詰めれば、日本社会・日本経済全体の問題なのではないだろうか」という鋭い指摘を、真正面から受け止めなければならないな、と思いました。あまりにも、社会や経済に<余裕がない>。だから<文化>の「質」を追求したり、味わったりする<余裕もない>。その指摘はあまりにも鋭く、問題の核心を突いているものだと思いました。
だからこそ、「声優さんの課題は声優さんの課題だから自分には関係ない」で済ませず、これからも、連帯できる局面でしっかりと連帯をして、ともに、「すべての働くひとが安心して働くことのできる社会」へと前進していけたら、と思いました。「声優さんが安心して働くことができる社会」をつくることは、「皆が安心して働くことのできる社会」をつくること。そして、 「声優さんが安心して働くことができる社会」は、「誰しもが、文化やエンターテイメントを本当の意味で純粋に楽しむことのできる社会」。きっと、誰にとっても、いい社会であるはずです。まずは、必死で声をあげておられる声優さんたちの声に耳を傾けてみませんか。そして、応援できることは、応援していきませんか。
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