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小規模企業共済

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小規模企業共済

解説

中小企業基盤整備機構が運営する、小規模企業の経営者や役員、個人事業主(フリーランス)などのための積み立てによる共済制度 。小規模企業の経営者や個人事業主が廃業や退職、病気や事故などで働けなくなる事態に陥った際に、生活を安定させたり、事業の再建に備えたりできるようにすること等を目的としている。掛金全額を所得控除で節税したり、掛金の納付金額に応じた貸付制度を利用することができる。
ねえねえわーくま、老後の備えについていろいろ調べていて思ったんだけど、フリーランスって、退職金、もらえるのかなあ・・・?
もらえないよ!
・・・即答!
うん、即答(笑)。そもそも「退職金」というのは、国の制度じゃなくって、会社が、会社の従業員のために用意する制度なんだよね。退職金制度のない企業だってあるんだよ。令和2年版の東京都産業労働局の調査では、都内の中小企業の20.9%が、「退職金の制度がない」と回答したとされているよ。
そ、そうなんだね・・・。同窓会で友達と話していたら、みんな普通に退職金の話をしているから、てっきり、みんながもらえるものだと思ってたよ・・・。
残念ながら、そうではないんだよね。だから、フリーランスのみんなは、いずれ働かなくなったとき(働けなくなったとき)のために、自分で、お金を積み立てていく必要があるんだ。
でも、年金もあるよね?
そうだね。年金がもらえる年齢になっても働き続けることができるなら、年金に加えて仕事の収入もあてにしながら、生計を立てていくことができるわけだけれど、もしも「働き続けられなくなってしまったら」、年金だけで生活していかなければならないことになるわけだからね。だから、年金とは別に、「働き続けられなくなってしまったときの備え」を考えておく必要があるんだね。
なるほどだね・・・。フリーランスには「定年」がないわけだから、わたしも、一生働き続けるつもりでいるけれど、それでも、体力・気力的に限界が来るときがやってくるだろうからなあ・・・。働き続けられなくなった時の備えを考えておかなくちゃだね。でも、それって、普通にしっかり貯金していけばいいんじゃないのかな?
もちろん自分で貯金で積み立てていってもいいんだけど、同じように自分自身で事業を営んでいる小規模企業の経営者・役員さんや、個人事業主(フリーランス)のみんなでお金を出し合って、一緒にお金を積み立てていく仕組みとして、「小規模企業共済」という仕組みがあるんだ。
共済・・・、助け合いの仕組みだね!
そうだね!小規模企業共済の掛金は、月額、1000円から7万円までの範囲で(500円単位)自由に選択できるんだよ。自分の収入レベルに見合った、無理のない掛金を設定することができるんだよ。
なにがメリットなんだろう?
まず、小規模企業共済の掛金は、課税対象となる所得から控除できるから、所得税・住民税の節税効果があるね。節税額はシミュレーションツールが提供されているから、使ってみるとよいよ。ちなみに、掛金は、あくまでも、小規模企業共済に加入する本人が、自分のお金から支払うものだから、事業上の経費には算入できないから注意が必要だよ。
なるほどなあ、節税の効果があるんだね。それは確かにメリットだね。で、ちなみに、どんなときにどれくらいの金額を受け取ることができるんだろう?
個人事業主(フリーランス)の場合、「個人事業を廃業したとき」「65歳以上になったとき(※180か月=15年以上掛金を払い込んだ場合に限る)」等において、払い込んできた掛金の総額に応じて、「共済金」を受け取ることができるんだ。資産を大きく増やすことを目的としたものではないから、受け取れる「共済金」の額は、積み立てていった掛金合計額が「少し増えたくらい」だと思っておくとよいね(2倍とかになるわけじゃないよ)。いっぽうで、掛金納付月数が、240か月(20年)未満で任意解約をした場合(本来、共済金を受け取ることができる条件を満たしていない場合に、加入者側が希望して解約する場合)は、掛金合計額を下回ることになるから、注意が必要だよ。
なるほどだね、iDeCo(イデコ)のように、自分で運用を指図するようなタイプの制度ではないんだね。65歳以上になったときにもらうこともできるし、退職金のように、働くことをやめたときにもらうこともできるんだね。
そういうことだね。いっぽう、この制度のメリットとしては、「掛金の納付期間に応じた貸付限度額の範囲内で」、お金を借り入れることができる、というものがあるんだよ。もしものときに、お金を借り入れることができる安心が得られる、ということだね。通常の一般貸付だけでなく、緊急経営安定貸付や、傷病災害時貸付、さらには、小規模企業共済らしい貸付の種類として、事業を閉じることにした際にかかるお金を低金利(2021年10月現在、年0.9%)で借り入れることができる「廃業準備貸付」というものも提供されているんだよ。
廃業準備貸付かあ・・・、年0.9%の金利なら、100万円借りるとしても、利子は年9千円だもんね。9千円払えば、100万円を1年間借りられるんだとすると、確かに安心できるなあ。それにしても、事業を閉じるときにはお金もかかるんだね・・・・。
そうだね、事業を畳むときには、設備等の処分をはじめ、一時的にお金が必要になることが多いよね。職種にもよるけれど。もちろん、設備類については売却できるような場合もあるだろうけれど、そうもいかないことも多いよね。この「廃業準備貸付」は、廃業予定日の1年前から申し込みをすることができて、借入期間12か月で借入を受けることができるんだ。そして、事業を畳んだら、「共済金」を受け取ることができる、というわけだね。事業を畳むまでは「共済金」を受け取ることができないから、それまでの間に資金が必要になった場合には、借りることができる、という仕組みになっているわけだね。
そっかあ、共済金を受け取るまでの「つなぎ融資」みたいなもの、だね。
そうだね。そのあたりまでしっかりと設計された制度になっているんだね。「もしも、自分が、事業を閉じることになったら、廃業費用として、どんなお金がどれくらい必要になるんだろう?」「老齢になっても働くつもりだけど、万が一、働けなくなってしまったら、国民年金(基礎年金)や、iDeCo(個人型確定拠出年金)等の自分で積み立てていく老後の備えだけで、生活を工面できるだろうか?」ということを、一度じっくり考えてみるといいよ。小規模企業共済は、じぶんで事業を営む人のための、「じぶんで積み立てていく退職金制度」だから、いうならば、人生を長い目線でみたときの、「所得補償制度」であると言えるね。働けなくなった時のためのお金を積み立てていく制度、ということだね。
若くて元気なうちは、「ずっと働けるさ」なんて思えるものだけれど、年齢を重ねていくと、無理ができなくなっていくものなんだよね、きっと・・・。ありがとう、わーくま、老後のこと、早めにちゃんと考えようっと!
それがいいよ!小規模企業共済は、(10年分割・15年分割で受け取ることを選択することもできるけれど)死亡するまで永遠に一定額を月額で貰い続けられるタイプの仕組みではないから、できるだけ長い間、健康に暮らし・働いていけるように、若いうちに無理をし過ぎないことも大切だよ。健康がいちばん大切なんだ。そして、じぶんひとりではどうにもならなくなったときに、支えあえるつながりを作っておくことも大切だよね。なんでもかんでもぜんぶ自己責任、ということでは、いつまでたっても不安は消えないからね。支え合うことがどうしても必要になってくるよね!誰かを支える余裕があるときには、自分が進んでまわりを助けてあげることも大切だよ!
横でのつながりあい、助けあい、たいせつだね・・・!フリーランス同士、年齢問わず幅広く交流を深めて、末永く助け合えるような人間関係を育んでいきたいと思うよ!じぶんから積極的に輪に入り、時にはじぶんで輪を作り、助け合いの場を作っていくように心掛けていきたいと思うよ。いつもありがとうね、わーくま!
「わーくま」についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください!
用語の分類:税金・確定申告, フリーランス用, 雇用労働者用, その他, 非・コロナ関連
用語番号:dict122
用語集ページ公開日: 2021年10月25日

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